• TOP
  • /
  • コラム
  • /
  • 展示会POPの作り方|商品の前で足を止めさせる一言・デザインのコツ
イベントマーケティング

展示会POPの作り方|商品の前で足を止めさせる一言・デザインのコツ

展示会に出展した際、「商品は良いはずなのに、来場者がなかなか足を止めてくれない」と感じたことはないでしょうか。

ブースの前を多くの来場者が通っている。
商品もきちんと並べている。
スタッフも待機している。

それでも、来場者が立ち止まらなければ、説明の機会は生まれません。

その差を生む要素の一つが、商品や展示台の近くに置くPOPです。

展示会POPは、単なる説明書きではありません。

来場者の視線を引き、足を止め、スタッフが声をかけるきっかけを作る“静かな営業ツール”です。

どれだけ良い商品でも、来場者に気づかれなければ商談にはつながりません。

反対に、POPの一言が来場者の課題に刺されば、商品説明をする前から会話の入口を作ることができます。

本記事では、展示会POPの役割、足を止めさせるコピーの作り方、サイズ・設置位置・デザインの考え方、商談につなげる運用ポイントまで解説します。

展示会POPの役割は「読ませる」ではなく「止めさせる」こと

展示会POPを作るとき、多くの企業がやってしまいがちなのが、商品説明を詰め込みすぎることです。

商品名、スペック、特徴、導入メリット、価格、注意事項。

伝えたいことをすべて入れようとすると、POPは小さなカタログのようになってしまいます。

しかし、展示会場の来場者は、ブースの前でじっくり文章を読んでくれるわけではありません。

多くの場合、通路を歩きながら、数秒で「見るか・見ないか」「立ち止まるか・通り過ぎるか」を判断しています。

そのため、展示会POPの役割は、商品をすべて説明することではありません。

まずは、来場者に「これは自分に関係がありそうだ」と気づいてもらい、足を止めてもらうことです。

POPは3秒で勝負が決まる

展示会場では、来場者は複数のブースを短時間で見て回ります。

一つのブースに向けられる視線は、想像以上に短いものです。

その短い時間の中で、POPに書かれた文字が読めない、意味が伝わらない、誰向けかわからない状態では、来場者はそのまま通り過ぎてしまいます。

POPで大切なのは、詳しく説明することではなく、一瞬で気づかせることです。

読まれにくいPOPの例

  • 高性能AIを搭載した業務効率化支援ツール
  • 独自技術により高い耐久性を実現した新素材
  • 多機能で幅広い業務に対応可能な管理システム


どれも情報としては間違っていません。

しかし、来場者からすると「自分にどう関係があるのか」がすぐにわかりません。

一方で、次のような一言であれば、来場者は自分ごととして捉えやすくなります。

  • 月末作業を2時間短縮
  • 梱包コストを15%削減
  • 属人化した管理を見える化


短い言葉で、来場者の課題や得られる結果を伝えること。

これが、足を止めさせるPOPの基本です。

POPは営業スタッフの「最初の一言」を肩代わりする

展示会では、すべての来場者にスタッフが声をかけられるわけではありません。

スタッフが別の来場者に対応している時間もあります。

通路側に人が多く、声をかけるタイミングを逃すこともあります。

来場者側も、いきなり話しかけられることに抵抗を感じる場合があります。

そのような場面で、POPは営業スタッフの最初の一言を肩代わりしてくれます。

POPは、スタッフが話しかける前に来場者へ問いかける「無言の営業マン」です。

たとえば、POPには以下のような役割を持たせることができます。

  • こんなお悩みはありませんか?と問いかける
  • この課題を解決できますと伝える
  • 詳しく知りたい方はこちらへと行動を促す


このように、POPが先に問いかけてくれることで、スタッフは自然に声をかけやすくなります。

つまり、展示会POPは装飾物ではなく、来場者との会話を始めるための営業導線の一部です。

足を止めさせる一言コピーの作り方

展示会POPで最も重要なのは、最初に目に入る一言です。

デザインが整っていても、コピーが弱ければ来場者の足は止まりません。

反対に、シンプルなデザインでも、来場者の課題に刺さる一言があれば、会話のきっかけになります。

ここでは、展示会POPに入れるコピーの作り方を解説します。

「機能」ではなく「相手の状況」を書く

POPに書くべきなのは、自社が伝えたい機能ではなく、来場者が置かれている状況です。

多くの企業は、POPに商品の特徴を書きがちです。

  • 高性能
  • 多機能
  • 業界初
  • 独自技術
  • 短納期対応


もちろん、これらは重要な強みです。

しかし、来場者が知りたいのは「その商品が自社のどの課題を解決してくれるのか」です。

そのため、POPの一言は、機能から考えるのではなく、来場者の悩みや業務シーンから考えます。

商品・サービス NG例 OK例
業務支援ツール 高性能AI搭載 業務支援ツール 月末の残業、AIで減らしませんか?
高機能フィルム 独自製法の高機能フィルム 梱包コストを見直したい方へ
在庫管理システム 多機能な在庫管理システム 在庫のズレ、現場任せになっていませんか?

NG例は、商品側の説明です。

OK例は、来場者側の課題や状況に寄せた表現です。

展示会POPでは、商品を主語にするよりも、来場者を主語にした方が足を止めてもらいやすくなります。

一言コピーは「課題+結果+問いかけ」で考える

足を止めさせるPOPコピーは、難しく考える必要はありません。

基本は、以下の3つを組み合わせるだけです。

  1. 来場者が抱えている課題を入れる
  2. 商品やサービスによって得られる結果を入れる
  3. 思わず反応したくなる問いかけにする


たとえば、展示会運営サービスであれば、以下のようなコピーが考えられます。

  • 名刺、集めっぱなしになっていませんか?
  • 展示会後のフォロー、遅れていませんか?
  • 商談につながるブース、作れていますか?
  • 声かけだけで終わらない展示会運営へ


重要なのは、きれいなキャッチコピーを作ることではありません。

来場者が「まさにそれに困っている」と思える一言にすることです。

ターゲットの「あるある」を1つに絞る

POPで成果を出すには、誰に向けた言葉なのかを明確にする必要があります。

展示会には、さまざまな業種・職種・役職の来場者が訪れます。

全員に刺さる一言を作ろうとすると、結果的に誰にも響かない言葉になってしまいます。

そのため、POPでは「一番立ち止まってほしい人」を1人に絞って考えます。

ターゲット POPコピー例
経営者向け 人件費を抑えながら営業効率を上げたい方へ
現場担当者向け 毎月の手作業を減らしたい方へ
マーケティング担当者向け 展示会リードを商談化したい方へ

このように、ターゲットが変われば、刺さる言葉も変わります。

「誰でもわかる言葉」ではなく、「来てほしい人が反応する言葉」を選ぶことが大切です。

数字を入れて具体性を高める

POPのコピーには、できるだけ数字を入れると具体性が高まります。

「業務効率化」「コスト削減」「売上アップ」「作業時間短縮」のような表現はよく使われますが、抽象的なため印象に残りにくい言葉です。

一方で、数字を入れると、来場者は効果をイメージしやすくなります。

  • 作業時間を2時間短縮
  • コストを15%削減
  • 3ステップで導入可能
  • 最短1週間で運用開始
  • 展示会後3日以内に営業フォロー


数字は、来場者の理解を助けるだけでなく、スタッフが声をかける際のきっかけにもなります。

たとえば、POPに「展示会後3日以内に営業フォロー」と書いてあれば、スタッフは「展示会後のフォロー体制でお困りですか?」と自然に会話を始められます。

長くても15文字前後に削る

足を止めるためのPOPコピーは、短いほど効果的です。

目安として、メインコピーは15文字前後に収めると、歩きながらでも読みやすくなります。

もちろん、商品によっては多少長くなることもあります。

しかし、メインコピーで説明しようとしすぎると、視認性が下がります。

POPは、カタログや営業資料ではありません。

最初の役割は、来場者に振り向いてもらうことです。

説明したい内容は、サブコピー、チラシ、スタッフのトーク、商談資料に分けて伝えましょう。

POPの一言は、説明するためではなく、会話を始めるために設計します。

視認性を高める展示会POPデザインのコツ

POPのコピーが良くても、読みにくければ効果は出ません。

展示会POPは、通路を歩く来場者に向けて情報を届けるものです。

そのため、きれいなデザインよりも、遠くから見て一瞬で読めることが重要です。

ここでは、サイズ、設置位置、文字、色、余白の観点から、展示会POPのデザインポイントを解説します。

POPのサイズは用途ごとに使い分ける

展示会POPは、置く場所や役割によって適したサイズが変わります。

通路から足を止めさせるためのPOPは、大きめのサイズが必要です。

一方で、商品横に置く補足POPは、大きすぎるとかえって邪魔になります。

目安は以下の通りです。

POPの種類 サイズ目安 設置場所 主な用途
訴求POP A3〜A2 通路側・ブース正面 来場者の足を止める
説明POP A5〜A4 商品横・展示台上 特徴やベネフィットを補足する
補足POP B6〜A5 テーブル上 詳細情報を簡潔に伝える
案内POP A5〜A4 受付・商談席 名刺交換・資料請求へ誘導する

大切なのは、1枚のPOPですべてを伝えようとしないことです。

通路から見せるPOPは、足を止める一言に絞る。

商品横のPOPは、特徴やベネフィットを補足する。

受付や商談席のPOPは、名刺交換や資料請求などの行動を促す。


このように、サイズごとに役割を分けることで、ブース全体の情報が整理されます。

設置位置は目線の高さを意識する

展示会POPは、どこに置くかによって読まれ方が大きく変わります。

せっかく良いPOPを作っても、テーブルに平置きしただけでは、通路を歩く来場者の目に入りにくくなります。

特に、最も伝えたい一言は、立った来場者の自然な目線に近い高さに配置することが重要です。

商品台やテーブルの上に置く場合も、平置きではなく、スタンドや傾斜台を使って立ち上げると視認性が上がります。

また、通路側から見たときに、スタッフや展示物でPOPが隠れていないかも確認しましょう。

設営後に一度、来場者の目線で通路を歩いてみると、読みにくい位置や死角に気づきやすくなります。

文字は大きく、情報は少なくする

展示会POPでは、文字の大きさと情報量のバランスが重要です。

小さな文字で多くの情報を入れると、近づかなければ読めません。

しかし、近づいて読んでもらうためには、まず遠くから気づいてもらう必要があります。

そのため、POPでは以下のように情報の優先順位をつけます。

  • 一番大きく見せる:来場者の足を止める一言
  • 次に見せる:得られるメリットや対象者
  • 小さく見せる:補足説明やスペック


最初に見せるべきなのは、商品名ではなく、来場者が反応する言葉です。

商品名やスペックを大きくしすぎると、来場者にとってのメリットが伝わりにくくなります。

「何の商品か」よりも先に、「自分に関係があるか」を判断できるように設計しましょう。

色は3色以内に抑える

展示会場では、周囲のブースも多くの色や照明を使っています。

その中で目立とうとして、POPに多くの色を使いすぎると、かえって読みにくくなります。

POPで使う色は、基本的に3色以内に抑えるのがおすすめです。

  • 背景色
  • 文字色
  • 強調色


この3つに絞るだけで、情報が整理され、遠くからでも読みやすくなります。

背景と文字のコントラストをしっかりつけることも重要です。

白背景に薄いグレーの文字、濃い背景に細い文字などは、展示会場では見えにくくなります。

強調したい言葉がある場合は、すべてを派手にするのではなく、一番見せたい言葉だけを太字にする、背景色で囲む、下線を入れるなど、視線が一点に集まるようにしましょう。

余白を残して読みやすくする

POPに情報を入れすぎると、来場者は読む前に離れてしまいます。

「せっかく作るなら、あれもこれも入れたい」と考えたくなりますが、展示会POPでは余白も重要なデザイン要素です。

余白があることで、メインコピーが目立ちます。

写真やイラストも見やすくなります。

遠くから見たときにも、情報の優先順位が伝わりやすくなります。

POPを作る際は、「もう一文入れられるか」ではなく、「この一文を削っても伝わるか」と考えることが大切です。

情報を削ることは、伝える力を弱めることではありません。

むしろ、展示会場では削ることで伝わりやすくなります。

商談につながるPOP運用のポイント

展示会POPは、作って置くだけでは十分ではありません。

POPを起点に、来場者が足を止め、スタッフが声をかけ、商品説明や商談につながる流れを作る必要があります。

ここでは、POPを商談につなげるための運用ポイントを解説します。

役割の異なる3種類のPOPを設計する

展示会POPは、1枚ですべてを伝えようとするよりも、役割ごとに分けて設計した方が効果的です。

基本は、以下の3種類です。

POPの種類 役割 内容例
集客POP 通路から足を止めさせる 短い一言で、課題やメリットを伝える
理解POP 商品やサービスの価値を伝える 導入メリット、比較ポイント、使い方を整理する
行動POP 次の行動へ誘導する 名刺交換、デモ予約、資料請求、QRコード読み取りへつなげる

この3種類を設計することで、来場者を「気づく」「理解する」「行動する」という流れに自然に導けます。

POPとスタッフの声かけを連動させる

POPは、スタッフの動きとセットで設計することで効果が高まります。

たとえば、POPに「展示会後のフォロー、遅れていませんか?」と書いてある場合、スタッフは以下のように声をかけられます。

  • 展示会後の名刺フォローでお困りですか?
  • 会期後の営業対応まで設計されていますか?
  • 名刺を集めた後の商談化までご支援できます


このように、POPの言葉とスタッフのトークがつながっていると、声かけが自然になります。

反対に、POPとスタッフの説明がバラバラだと、来場者は何を聞けばよいのかわからなくなります。

POPを作る段階で、スタッフがどのように声をかけるかまで決めておきましょう。

QRコードや資料請求導線も合わせて設計する

展示会POPには、QRコードを掲載するケースもあります。

ただし、QRコードを置くだけでは、来場者はなかなか読み取ってくれません。

重要なのは、QRコードを読み取る理由を明確にすることです。

  • 導入事例を無料で見る
  • チェックリストをダウンロードする
  • デモ動画を確認する
  • 詳しい資料を受け取る
  • 後日相談を予約する


このように、QRコードの先で得られるメリットをPOP上に書いておくと、行動につながりやすくなります。

また、QRコードを読み取った来場者に対して、会期後どのようにフォローするかも事前に決めておきましょう。

展示会は、当日だけで完結するものではありません。

POPで生まれた接点を、会期後の商談につなげる設計が重要です。

出展後にPOPを振り返り、資産化する

展示会POPは、会期が終わったら捨ててしまうものではありません。

実際に足を止めたコピー、スタッフが声をかけやすかった言葉、来場者の反応が良かった表現は、次回出展や営業活動にも活用できます。

たとえば、反応が良かったPOPのコピーは、以下のような場面に転用できます。

  • Webサイトのファーストビュー
  • 営業資料の冒頭コピー
  • メールマガジンの件名
  • ホワイトペーパーのタイトル
  • 広告バナー
  • 次回展示会の壁面コピー


来場者の足を止めた言葉は、見込み客の関心を引く言葉でもあります。

展示会後は、POPごとの反応をスタッフにヒアリングし、どの言葉が商談につながったのかを振り返りましょう。

POPは一度きりの制作物ではなく、営業・マーケティングに活用できる資産として捉えることが大切です。

展示会POPでよくある失敗

展示会POPは、少しの工夫で効果が変わります。

一方で、よくある失敗を避けるだけでも、来場者に伝わりやすくなります。

商品名だけを大きく載せている

商品名を大きく載せるだけでは、来場者は自分に関係があるか判断できません。

すでに認知度の高い商品であれば有効な場合もありますが、多くの展示会では、商品名よりも「何を解決できるのか」を見せた方が足を止めてもらいやすくなります。

文字が多すぎて読めない

展示会POPに詳細説明を詰め込みすぎると、遠くから見たときに読めなくなります。

説明したい情報は、チラシや営業資料に分けましょう。

POPは、来場者との会話を始めるための入口です。

設置位置が低すぎる

テーブルに平置きしたPOPや、足元に近いPOPは、通路を歩く来場者の視界に入りにくくなります。

大事な一言は、立った来場者の目線に近い高さに配置しましょう。

スタッフがPOPを活用していない

POPを作っても、スタッフがその内容を把握していなければ、商談にはつながりません。

POPに書いた言葉をもとに、どのように声をかけるか、どの資料を渡すか、どの質問をするかまで決めておくことが重要です。

まとめ:展示会POPは、ブースの無言の営業マン

展示会POPは、商品の説明書きではありません。

来場者の足を止め、商品に気づいてもらい、スタッフが声をかけるきっかけを作る営業ツールです。

POPで大切なのは、きれいに作ることではなく、来場者が一瞬で「自分に関係がある」と感じられることです。

そのためには、以下のポイントを押さえる必要があります。

  • コピーは、機能ではなく来場者の課題から考える
  • メインコピーは短く、数字や問いかけを活用する
  • POPのサイズは、集客・理解・行動の役割ごとに分ける
  • 設置位置は、来場者の目線と通路からの見え方を意識する
  • 色数を絞り、余白を残して読みやすくする
  • スタッフの声かけや会期後フォローまで連動させる


展示会では、来場者がブースの前を通り過ぎるまでの数秒が勝負です。

その数秒で足を止めてもらえるかどうかが、商談数を大きく左右します。

だからこそ、POPは「とりあえず置くもの」ではなく、商談導線を作るために設計すべき要素です。

Be-trackのワンストップ展示会Lab.では、展示会の戦略設計から、ブースデザイン、POP・販促物制作、当日の運営、会期後のリードフォローまで一括でサポートしています。

「来場者の足を止めるPOPを作りたい」
「ブースの見せ方を改善したい」
「展示会の成果を商談につなげたい」

このようにお考えの企業様は、ぜひ一度ご相談ください。

[お問合せはこちら]
https://betrack.co.jp/contact/

一覧に戻る