展示会ノベルティの選び方|商談に繋がる予算別のおすすめアイテム
展示会で配るノベルティは、単なる「来場者へのお土産」ではありません。
名刺交換のきっかけをつくる、アンケート回答を促す、会期後に自社を思い出してもらうなど、展示会マーケティングにおいて重要な接点のひとつです。
一方で、選び方を間違えると、受け取った直後に捨てられてしまったり、誰に配ったのか分からないまま在庫だけが残ってしまったりすることもあります。
展示会ノベルティで成果を出すためには、単に「喜ばれそうなもの」を選ぶのではなく、商談化までを見据えて設計することが大切です。
本記事では、展示会ノベルティの選定基準、予算別のおすすめアイテム、発注数の目安、商談化に繋げるための活用方法を解説します。
展示会ノベルティは「単価×残存性×ターゲット適合」で選ぶ
展示会ノベルティを選ぶ際は、次の3つの視点が重要です。
・1人あたりの単価が適切か
・会場や帰宅後に捨てられにくいか
・自社のターゲットが実際に使うものか
特に重要なのは、ノベルティを「配って終わり」にしないことです。
展示会では多くの企業がノベルティを配布しています。
その中で来場者の印象に残り、後日商談のきっかけになるためには、アイテムそのものの使いやすさだけでなく、自社サービスとの接点をどう設計するかが重要になります。
基本的には、ノベルティを次の3階層で設計すると運用しやすくなります。
| 予算/人 | 配布対象 | 役割 |
|---|---|---|
| 〜300円 | 名刺交換者全員 | ブース接触数を増やす |
| 〜1,000円 | アンケート回答者 | 情報取得のきっかけにする |
| 〜3,000円 | 商談見込み層 | 後日商談への引き上げに使う |
展示会ノベルティを選ぶ4つの基準
基準1:商談ターゲットに使われるアイテムか
ノベルティは、来場者の手元に残り、実際に使われることで想起効果を生みます。
そのため、自社のターゲットがどのような業務シーンで使うのかを考えて選ぶことが大切です。
例えば、情報システム部門や技術部門がターゲットであれば、ケーブル類、USBハブ、モバイルバッテリーなどの実務系アイテムは相性が良いでしょう。
日常業務で使う場面が多いため、社名やサービスを思い出してもらいやすくなります。
一方で、経営層や管理職がターゲットの場合は、上質な文具、高機能タンブラー、レザー小物など、「自分では買わないが、あると便利」なアイテムが有効です。
大切なのは、来場者全員に喜ばれるものを選ぶことではありません。自社が商談したい相手にとって、使う理由があるアイテムを選ぶことです。
基準2:ブース内や会場内で邪魔にならないサイズか
展示会の来場者は、複数のブースを回遊します。
そのため、かさばるノベルティや重いノベルティは、受け取ること自体を敬遠される場合があります。
持ち歩きやすさを考えると、A5以下のサイズ、薄型のアイテム、バッグに入れやすい形状が基本です。
例えば、付箋、ボールペン、ウェットティッシュ、薄型ポーチ、折りたたみエコバッグなどは、比較的受け取ってもらいやすいアイテムです。
一方で、大きなトートバッグや箱入りの商品などを配布する場合は、配布タイミングを工夫する必要があります。
通路で無差別に配るのではなく、アンケート回答後や商談後など、一定の接点ができた来場者に絞って渡すとよいでしょう。
基準3:自社サービスを思い出せる設計になっているか
ノベルティにロゴを入れるだけでは、後日見返したときに「何の会社だったか」を思い出してもらえない可能性があります。
商談化を意識するなら、ノベルティそのものに自社サービスとの接点を持たせることが重要です。
例えば、次のような工夫が考えられます。
・サービスの特徴を一言コピーで入れる
・課題提起型のメッセージを添える
・QRコードで事例ページや資料ダウンロードページに誘導する
・業界別の活用事例に繋がる導線を用意する
ノベルティは、単なる配布物ではなく、会期後にもう一度接点をつくるためのツールです。
「何を渡すか」だけでなく、「渡した後にどのページを見てもらうか」「どのようにフォローするか」まで設計しておくことで、商談化に繋がりやすくなります。
基準4:配布オペレーションに無理がないか
ノベルティ選定では、現場での配布オペレーションも重要です。
どれだけ魅力的なアイテムを用意しても、配布ルールが曖昧だと、想定より早く在庫がなくなったり、渡すべき相手に渡せなかったりします。
特に高単価のノベルティを用意する場合は、全員に配るのではなく、配布条件を明確にしておく必要があります。
例えば、次のようにルールを決めておくと運用しやすくなります。
・名刺交換のみ:300円以内のアイテム
・アンケート回答あり:1,000円以内のアイテム
・商談見込みあり:3,000円以内のアイテム
・後日アポ獲得:特別ノベルティを後日持参
このように、来場者の温度感に応じてノベルティを出し分けることで、予算を抑えながら成果に繋げやすくなります。
【予算別】展示会ノベルティのおすすめアイテム
ここからは、予算別に展示会で活用しやすいノベルティを紹介します。
予算別ノベルティ早見表
| 予算/人 | 配布対象 | おすすめアイテム例 | 狙う効果 |
|---|---|---|---|
| 〜300円 | 名刺交換者全員 | ボールペン、付箋、ウェットティッシュ、ミントタブレット | 接触数を増やす |
| 〜1,000円 | アンケート回答者 | モバイルバッテリー、折りたたみエコバッグ、保冷バッグ、薄型ポーチ | 情報取得を促す |
| 〜3,000円 | 商談見込み層 | 高機能タンブラー、ワイヤレス充電器、ブランド文具、レザー小物 | 後日商談に繋げる |
〜300円|名刺交換者全員に配る呼び込みアイテム
300円以内のノベルティは、名刺交換者やブース来訪者に広く配るアイテムとして活用します。
代表的なアイテムは、ボールペン、付箋、ウェットティッシュ、ミントタブレット、クリアファイルなどです。
この価格帯のノベルティは、来場者に強い印象を残すというよりも、ブース接触のきっかけをつくる役割が中心です。
例えば、通路でスタッフが声をかける際に、ノベルティをきっかけに足を止めてもらうことができます。
ただし、安価なアイテムほど競合ブースと似た内容になりやすいため、ロゴだけでなく、自社サービスの一言コピーやQRコードを添えることが重要です。
例えば、ボールペンに社名だけを入れるのではなく、「展示会後の商談化を支援」「営業リードの取りこぼしを防ぐ」など、サービス内容が伝わるメッセージを入れると、後日見返したときの想起に繋がります。
〜1,000円|アンケート回答者に渡す情報交換アイテム
1,000円以内のノベルティは、アンケート回答やヒアリング協力のお礼として活用しやすい価格帯です。
代表的なアイテムは、モバイルバッテリー、折りたたみエコバッグ、保冷バッグ、薄型ポーチ、ケーブル収納ケースなどです。
この価格帯になると、来場者にとって「アンケートに回答する価値がある」と感じてもらいやすくなります。
展示会では、名刺だけでは来場者の課題や検討状況までは分かりません。
そのため、業種、役職、導入時期、課題感、後日訪問の必要性などをアンケートで取得することが重要です。
ノベルティをアンケート回答のきっかけとして設計すれば、単なる配布物ではなく、商談判断に必要な情報を得るためのツールになります。
配布時には、次のような一言を添えると自然です。
「簡単なアンケートにご回答いただいた方に、こちらのノベルティをお渡ししています。今後のご案内も課題に合わせてお送りできますので、ぜひご協力ください。」
このように伝えることで、来場者にとっても回答する意味が分かりやすくなります。
〜3,000円|商談見込み層に渡す引き上げアイテム
3,000円以内のノベルティは、商談化の見込みが高い来場者に絞って配布するアイテムです。
代表的なアイテムは、高機能タンブラー、ワイヤレス充電器、ブランド文具、レザー小物、デスク周りで使える高品質アイテムなどです。
この価格帯のノベルティは、全員に配るものではありません。
商談見込みの高い来場者に対して、後日アポイントや個別相談へ繋げるためのフックとして活用します。
例えば、その場で渡すのではなく、次のように使う方法もあります。
「後日、詳しい事例をご紹介する際に、今回の特別ノベルティもあわせてお持ちします。」
このように伝えることで、ノベルティが次回接点をつくる理由になります。
高単価ノベルティは、配布数を絞ることが前提です。
事前に「どの条件を満たした来場者に渡すのか」を決めておき、スタッフ間で配布基準を統一しておくことが重要です。
展示会ノベルティの発注数の目安
ノベルティの発注数は、名刺獲得目標を基準に考えると設計しやすくなります。
基本の計算式は次の通りです。
発注数 = 名刺獲得目標数 × 1.2〜1.5
会期中には、配布ロス、スタッフ用予備、想定以上の来場、商談先への追加配布などが発生します。
そのため、名刺獲得目標数と同数だけを発注すると、会期途中で在庫切れになる可能性があります。
例えば、3日間で名刺1,000枚を目標にする場合、300円以内の全配布向けノベルティは1,200〜1,500個程度を目安にすると安心です。
3階層別の配分目安
ノベルティを3階層で設計する場合、配分の目安は次の通りです。
| ノベルティ種別 | 発注数の目安 | 配布対象 |
|---|---|---|
| 〜300円アイテム | 名刺獲得目標の120〜150% | 名刺交換者全員 |
| 〜1,000円アイテム | 名刺獲得目標の30〜50% | アンケート回答者 |
| 〜3,000円アイテム | 名刺獲得目標の5〜10% | 商談見込み層 |
| 種別 | 発注数の目安 |
|---|---|
| 300円以内の呼び込みアイテム | 1,200〜1,500個 |
| 1,000円以内のアンケート回答者向けアイテム | 300〜500個 |
| 3,000円以内の商談見込み層向けアイテム | 50〜100個 |
「誰に、どのタイミングで、何のために渡すのか」を決めたうえで発注数を設計することで、在庫不足や予算超過を防ぎやすくなります。
展示会ノベルティで失敗しがちな3つのパターン
失敗1:全員に高単価ノベルティを配ってしまう
よくある失敗が、来場者全員に高単価のノベルティを配ってしまうケースです。
一見すると印象は良くなりますが、商談見込みの低い来場者にも同じコストがかかるため、費用対効果が悪くなりやすくなります。
高単価ノベルティは、商談見込み層やアポイント獲得者に絞って配布するのが基本です。
失敗2:会期途中で在庫切れになる
ノベルティが会期途中でなくなると、アンケート施策や名刺獲得施策が止まってしまうことがあります。
特に、アンケート回答者向けのノベルティが在庫切れになると、スタッフが声をかけづらくなり、リード獲得数にも影響します。
発注時には、目標数に対して2〜5割程度の余裕を持たせることが大切です。
失敗3:会期後に大量の在庫が残る
一方で、過剰に発注しすぎると、会期後に大量の在庫が残ってしまいます。
社名や展示会名、日付が入ったノベルティは、次回以降に使い回しにくい場合もあります。
長期的に活用できるようにするなら、展示会名や日付を入れすぎず、通年で使えるデザインにするのも有効です。
ノベルティを商談化に繋げる3つの仕掛け
仕掛け1:QRコードで事例コンテンツに誘導する
ノベルティの包装、台紙、タグなどにQRコードを印刷し、事例ページやホワイトペーパーに誘導する方法です。
例えば、次のようなコンテンツに繋げると、会期後の再接触に繋がりやすくなります。
・業界別の導入事例
・課題別のホワイトペーパー
・展示会で紹介したサービス資料
・無料相談フォーム
・セミナーアーカイブ動画
来場者が社内に戻った後、ノベルティを見返したタイミングで再び自社サイトに接触してもらえる可能性があります。
仕掛け2:配布時の一言トークを統一する
ノベルティを渡す瞬間は、来場者と会話を始めやすいタイミングです。
しかし、スタッフごとに伝える内容がバラバラだと、商談化に繋がる接点を作りにくくなります。
そのため、ノベルティ配布時の一言トークを事前にスクリプト化しておくことが重要です。
例えば、次のようなトークが考えられます。
「こちら、アンケートにご回答いただいた方へお渡ししています。弊社は展示会後のリードフォローや商談化支援まで対応しており、後日30分ほどの無料相談も可能です。」
このように、ノベルティを渡すだけで終わらせず、次のアクションに繋がる一言を添えることがポイントです。
仕掛け3:会期後フォローでノベルティを再活用する
ノベルティは、会期中だけでなく、会期後のフォローでも活用できます。
例えば、展示会後のメールに次のような一文を添えるだけでも、接点を思い出してもらいやすくなります。
「当日お渡ししたノベルティとあわせて、貴社の課題に近い事例資料をお送りします。」
また、商談見込み層に対しては、ノベルティをきっかけに次回アポイントへ繋げることもできます。
「展示会当日にご案内した資料とあわせて、次回のお打ち合わせ時にノベルティもお持ちします。」
このように、ノベルティを会話の起点として再利用することで、展示会後のフォローが自然になります。
まとめ:展示会ノベルティは商談導線まで設計することが重要
展示会ノベルティは、来場者に配るだけでは成果に直結しません。
重要なのは、誰に、どのタイミングで、何を渡し、その後どのようにフォローするかまで設計することです。
ノベルティ選定では、次のポイントを押さえましょう。
・300円 / 1,000円 / 3,000円の3階層で設計する
・ブース内や会場内で邪魔にならないサイズを選ぶ
・ターゲットの業務シーンで使われるアイテムを選ぶ
・ロゴだけでなく、コピーやQRコードで自社サービスを想起させる
・発注数は名刺獲得目標の1.2〜1.5倍を目安にする
・高単価ノベルティは商談見込み層に絞って配布する
展示会ノベルティは、正しく設計すれば、名刺交換、アンケート回答、後日商談のきっかけになります。
単なる「配布物」ではなく、商談化に繋げるためのマーケティング施策として活用しましょう。
ノベルティ選定から発注・現場運用までを丸ごと支援します
展示会ノベルティは、選定、発注、在庫管理、配布スクリプト、会期後フォローまでを一貫して設計することで、商談化に繋がりやすくなります。
しかし、出展準備やブース設計、スタッフ手配と並行して、ノベルティ施策まで社内で細かく設計するのは簡単ではありません。
株式会社Be-trackの「ワンストップ展示会Lab.」では、ノベルティ選定の戦略設計から、当日のブース運営、アンケート回収、会期後のリードナーチャリングまでをワンストップで支援しています。
次のような課題がある企業様は、ぜひご相談ください。
・ノベルティを配っても商談化に繋がっていない
・毎回同じアイテムで成果が頭打ちになっている
・出展準備に追われ、戦略設計まで手が回らない
・会期後のフォローまで一貫して任せられるパートナーを探している
次回展示会の成果を変える第一歩として、まずはお気軽にご相談ください。
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